カート・コバーンのレシピ『ママのシーシェル・シュリンプ・サラダ』を作る
シリーズ5回目は再びニルヴァーナの故カート・コバーンのレシピから。出典は前回同様、彼の手書きノートである書籍『Journals』だ。ミュージック・ビデオのアイディアと同じページに書かれており、『moms seashell shrimp salad』という料理名が読める。シーシェル型マカロニを使ったエビサラダだろう。しかし、その下に続く材料表の中には肝心のエビが入っていない。書き忘れなのか、違う理由があるのか真相はわからないが、ここではレシピ通り、エビ抜きのサラダを作ろう。
カート・コバーン『ママのシーシェル・シュリンプ・サラダ』
Kurt Cobain’s Mom's Seashell Shrimp Salad
【材料(2人分)】所要時間20分
- シーシェル型パスタ 120g
- マヨネーズ (★) 大さじ3
- サワークリーム (★) 大さじ3
- マスタード (★) 小さじ1/2
- 塩・胡椒 (★) 少々
- セロリ 1/4本
- 玉ねぎ 小1/4個
- ディル 少々
- オリーブ 適量
材料はオリジナルのレシピから変更なし。ただ厳密に言えば、マヨはキューピーではなく、海外の酸っぱめのマヨネーズがファーストチョイスだろう。
【手順】
玉ねぎ、セロリは薄切り。パスタを茹でる間、玉ねぎを水にさらし、★を混ぜソースを作る。パスタを流水で冷まし、ソースを絡め、オリーブとディルを添える。
今回は材料のみで工程が書かれていないレシピだったが、多分こんな感じだと思う。まさかの温サラダだったらショックだけど、それはないと思うな。では、いただきます。
作る前から予想してはいたが、あまり私の好みではない。サワークリームがそれほど好きでないからだ。でも妻は美味しいとのこと。慣れると美味しいと言われ、それはその通りだった。食べ進めるうちにいいなと思った。さらに、時間をかけてダラダラ食べていたら普通に美味しく思うようになった。つまり、あれだ!これは結局マカロニサラダであることを忘れていた。マカロニサラダでよく言われる、作ったらしばらく冷蔵庫で寝かして味を落ち着かせる。これをすればよかったかもしれない。あと、それとは別に、やっぱりエビが入っていたらもっと美味しかったと思う。
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カートはどれだけ稼いでもクラフトのマカロニチーズ(インスタント)を食べていたという。それだけ聞くと食に関心がなかったように受け取れてしまうが、実際には、みつかっているだけでもこれと上記のものと2つのレシピを書き遺した。これは食に興味があったことへの証左に他ならない。このレシピだって簡単に見えて、マヨネーズとサワークリームの比率が1:1だとか、見ようによってはこだわりのポイントがいくつもある。母親のレシピだったとしても、その味を材料と分量で把握しようとするのは素晴らしいことだ。音楽以外に注がれた情熱から見えてくるものもあるだろう。