大人気のチュモッパ、またはチュモクパプは韓国の小さいおにぎりで、検索すればレシピがたくさん出てくるんだけど、どれも作り方にしかフォーカスしていないのが気になる。
と言うのも、チュモッパはそれだけで食べるというより、辛い料理と合わせて食べることで、その食事を何倍にも豊かにするものじゃないかと思うから。単調になりがちな旨辛、激辛に変化をつける名脇役。チュモッパが輝く場所は辛い料理の横だと思う。
その手軽さを考えると、やっぱりラーメンと合わせるのが最高だと思う。旨辛いスープと出会うことで初めて味が完成する、そんなチュモッパが最高にいい。逆に言えば、チュモッパさえあれば、辛いのが苦手な人でも韓国ラーメンを美味しく食べれるようになります。辛さ避けにもなるから。
そのためには2つ。まず、塩味を抑える。スープの辛さをブーストさせないため。そして、隠し味に、シンプルだけど、砂糖を少し入れる。旨辛に馴染むし、チュモッパにはマヨネーズ、つまり酢が入るので、砂糖が加わると少し寿司っぽい口あたりになり、辛いスープに負けなくなる。
今回は新大久保の韓国雑貨店『ボムカフェ(BOM CAFE)』で購入した振って作る「チュモッパ・メーカー」を使います。小さく均一に作れて便利だけど、韓国ではチュモッパは使い捨て手袋とともにセルフサービスで提供されるもの。自分で握る代わりに発明されたのかもしれない。
セリアのこども用おにぎりメーカー「ふりふりご飯ボール」がほぼ同じ構造なので、ご興味ある方はぜひ。ちなみに上記画像のサイズでご飯1合で25個作れる。
今日は0.5合で基本のとびっこを使うレシピだけど、ツナで代用するのも美味しい。
【材料】
- 温かいごはん 0.5合(90g)
- 韓国のりふりかけ 大さじ1
- たくあん 5グラム(小さく刻む)
- ※とびっこ 5グラム
- マヨネーズ 小さじ1
- 砂糖 ひとつまみ
- ごま油 少々(ちょろっと)
※ツナの場合はツナ小さじ2
混ぜるだけ。分量はフィーリングで全然いいと思います。韓国のりふりかけは最初からのりが細かいから便利。韓国のりをちぎってももちろんよし。
高速で振って完成。
↑これは、弁当用に作った鶏そぼろをとびっこの代わりに入れたオリジナルバージョン。気に入ってます。
なんで今までチュモッパなしに辛いラーメンが食べれたんだろう?と思うこと間違いなし。ラーメンからチュモッパ、チュモッパからラーメンのターンがいちいち美味い。旨辛文化の中で必要に応じて誕生したおにぎりじゃないかと思う。
ちなみにこのヨルラーメン(と読むそうです)がお気に入り。辛さは辛ラーメンくらいだけど、旨みが強い。